Creepy Nutsが手がけた「眠れ」は、TVアニメ『よふかしのうた Season2』のエンディングテーマ。
「眠れ」の曲名の通り、子どもを寝かしつけることをテーマに、夜の魅力について歌っています。
この記事では、R-指定のコメントを参考に過去楽曲やアニメ「よふかしのうた」との関連など、深掘って考察していきます!
※当サイトでは、音楽を聴いて感じたことを個人で考察・発信しています。
読者の皆さんにも、新たな視点や楽しみ方が届けば幸いです。
Creepy Nuts の基本情報
Creepy Nuts は、大阪府堺市出身のラッパー R-指定 と、
新潟県長岡市出身のDJ DJ松永 の1MC1DJのヒップホップユニットです。
R-指定はラップバトルの日本一を決める大会UMB(ULTIMATE MC BATTLE)で3連覇(2012~2014)、DJ松永はDJの世界一を決める大会DMCのバトル部門で優勝した経歴をもつ、人気と実力を兼ね備えたアーティストです。
2017年にSony Music よりメジャーデビュー。
2020年には武道館でのライブを成功させています。
そして2024年1月にリリースしたBling-Bang-Bang-Born は世界中で大ヒットし、ストリーミング累計再生回数は7億回を超えています。
2025年には東京ドームでの公演も成功させ、同年にアジアツアーを開催しています。
国内外の人気が留まるところを知りません。
「眠れ」の基本情報
楽曲「眠れ」の基本情報を整理しておきます。
- 楽曲名:眠れ
- アーティスト名:Creepy Nuts
- 発売日:2025年7月5日(配信リリース)
- ジャンル:Jヒップホップ
- 収録アルバム:眠れ – Nemure(シングル)
- 作詞:R-指定
- 作曲:DJ松永
- タイアップ:TVアニメ『よふかしのうた Season2』 エンディングテーマ
2025年7月4日リリース「Mirage」に続いて、二日連続の新曲リリースです!
アニメ「よふかしのうた」の主題歌は、第1期のオープニングテーマ「堕天」、エンディングテーマ「よふかしのうた」、挿入歌「ロスタイム」に続く起用です。
2期に挿入歌はあるのか?にも期待がかかりますよね。
R-指定は「眠れ」のリリースにあたって、以下のコメントを残しています。
【R-指定 コメント】
ガキの頃から夜が好きだった
9時に寝るのは何か嫌だった
こんなフレーズから始まる”よふかしのうた”ですが、大人達が何故9時に寝かせようとしていたのか自分にも子供が出来てやっと分かった気がします。
こんな楽しくて危なっかしいモンそう簡単に教える訳にはいかないですからね…
いや、教えるもんでも与えるもんでも無く勝手に大人の目を掻い潜って自分で奪い取るもんなのかもしれません。
俺にとっての夜や音楽はそうでした。
その時が来るまでは、まだまだ独り占めさせてもらおうと思います。
タイトルの「眠れ」については、R-指定自身の子を寝かしつける際のイメージが浮かびます。
自分の夜を堪能したい、そのために子どもには寝ていてもらう必要がある、そんなところから生まれた楽曲なのかもしれません。
オープニングテーマの「Mirage」と同様、テーマは夜ですが曲調には大きく振れ幅があり、DJ松永の引き出しの多さを感じさせられました。
タイトル「眠れ」は誰に向けたメッセージ?
眠れ その手で夜を勝ち取れるまで
眠れ その目の前で夜が足止めるまで
眠れ / Creepy Nuts
眠れ つまり誰かに眠っていてほしい。
そんなメッセージから「眠れ」は幕を開けます。
R-指定はリリースにあたってのコメントで
「大人達が何故9時に寝かせようとしていたのか自分にも子供が出来てやっと分かった気がします。」
と語ります。
R-指定にとって夜は「楽しくて危なっかしい」もの。
その夜を堪能するためには子どもを早く寝かしつけなければなりません。
そのため、「眠れ」は子どもに言い聞かせていると考えられます。
夜は「教えるもんでも与えるもんでも無く勝手に大人の目を掻い潜って自分で奪い取るもん」です。
「その手で夜を勝ち取れるまで」R-指定は子どもに夜の楽しさを教えない、そんな意味を込めた「眠れ」という曲名です。
歌詞全体に漂う「夜の中毒性」
“あと少しだけ”と繰り返すその心理
あと少しだけ
あと一曲だけ
あと一つだけ
眠れ / Creepy Nuts
このリフレインは、夜の終わりを拒む人の切実な願い。
もう終わらなきゃいけないのに、「まだ続けたい」と思ってしまう感覚。
平日のピリオドまで 現実に引き戻されるまで
眠れ / Creepy Nuts
夜のタイムリミットが迫る中の焦りのようなものが伝わってきます。
同時に、眠らなければならないのに作業に追われて眠ることができない焦りと高揚も感じ取ることができます。
夜はいつだって中毒性があって、一度その魅力に気づいてしまうと、簡単には戻れなくなる。
そんなリアルな心理描写が、この反復表現から伝わってきます。
子どもの姿に重ねる”朝方の俺”
逆さまに寝転がり ママの腕の中
思い出したように暴れ 俺の頭めがけ
立ち上がりふらつき 泣きながら前のめりで
倒れ込む姿は 朝方の俺そのまま
眠れ / Creepy Nuts
子どもを寝かしつけようと奮闘する夜、思い出したようにR-指定の頭に倒れ込んでくる子どもの姿を朝方のR-指定自身と重ね合わせています。
アルバム「LEGION」のアルバムに収録されている「はらぺこあおむし」やR-指定自身が出産を歌った曲(おそらくラジオで話されていましたが出典は無しです。)と話していた「ビリケン」などに続いて、R-指定自身の子どもをテーマに歌った曲になっています。

我々はR-指定の子どもの成長をが曲を通して知っていくわけです。
今時SNSで何でも報告していくラッパーが多い中、楽曲で生活を歌うR-指定もなかなかヒップホップですよね。
いつか子どもと夜を”分かち合える”
そん時は遊ぼうぜ!踊れ朝が来るまで
・・・
分かち合えるときまで
眠れ / Creepy Nuts
子どもを寝かしつけ、夜を独り占めしたい。
そんなR-指定の欲望が描かれる一方、いつか子どもと夜を分かち合いたい。そんな気持ちも表現されています。
子どもが「夜を勝ち取れた時」
そして、俺(=R-指定)の目を搔い潜り、出し抜けた時。
その時は夜を「分かち合おう」とR-指定は歌います。
子どもの成長を祈る親心も見え隠れする歌詞です。
『よふかしのうた』とのリンク性
アニメの世界観と重なる歌詞構造
『よふかしのうた』は、主人公・夜守コウが、夜の街で吸血鬼の少女に出会い、自分の“本当の生き方”を見つけていく物語です。
この楽曲もまた、「夜にしか会えない自分」「夜にしか味わえない感覚」を描いています。
- 夜の街を歩き回る
- 誰にも邪魔されず、自分のリズムで過ごす
- 常識から外れたところでこそ、自分が見つかる
「眠れ」は、まさにこのアニメのテーマと完全に重なり合っており、“夜を独り占めにする”という感覚が作品の核心を射抜いています。
まとめ|夜を“かしとる”ことでしか見えないものがある
Creepy Nuts「眠れ」は、夜という時間を“奪い取るもの”として描いた一曲。
“眠れ”というタイトルには、「夜にしか出会えない自分を見逃すな」という逆説的なメッセージが込められています。
夜を独り占めにしたくなるのは、自分の人生を、自分の時間を、自分で選びたいから。
その気持ちに寄り添ってくれるのが、この「眠れ」という楽曲です。
『よふかしのうた』の世界観に触れた人なら、この曲のメッセージにきっと共感できるはず。
夜更かしして頑張るあなたに聞いてほしい楽曲です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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