back numberの新曲「ある未来より愛を込めて」は、2025年6月20日から放映の“モスバーガー”新ブランドCM『食べるHAPPY』篇のために書き下ろされた新曲です。
ボーカルの清水依与吏さんは、子どもの頃からのモスバーガーとの思い出を語りつつ、「もらったワクワクや笑顔を音楽で返せないか」と、この曲を書いたと語っています。
今までモスバーガーからたくさんもらってきた「ワクワク」とか「笑顔」とか「また頑張ろう」……そんなポジティブなエネルギーを楽曲にしたらどんな形だろう? 少しは恩返しが出来たりするかな? なんてところから作りはじめたら、出来上がった曲に涙が出て、またモスバーガーに力をもらってしまった気がしています。
back numberが“モスバーガー”CM曲を書き下ろし!新曲「ある未来より愛を込めて」配信リリース決定(THE FIRST TIMES) – Yahoo!ニュース
――清水依与吏(Vo&Gt)コメントより
あのときの僕を救えるのは、未来の僕だ。
温かく強いメッセージを感じる楽曲です。
ここからは、歌詞の構造や言葉の意味を読み解きながら、「ある未来より愛を込めて」というタイトルの本質、そしてこの曲が伝えたい“生きる力”について考察していきます。
※当サイトでは、音楽を聴いて感じたことを個人で考察・発信しています。
読者の皆さんにも、新たな視点や楽しみ方が届けば幸いです。
back number のプロフィール
back number は2004年に現ボーカルの清水依与吏が中心となって結成した、群馬県発のグループです。
2007年から現メンバーで活動しています。
- ボーカル・ギター:清水 依与吏
- ベース・コーラス:小島 和也
- ドラム:栗原 寿
2011年にシングル「はなびら」でメジャーデビューしています。
そこから、「高嶺の花子さん」「ヒロイン」「手紙」などヒット曲を連発しています。
2020年には「水平線」をYouTubeに公開し話題になりました。
日本を代表するラブソングのヒットメーカーと言えます。
「ある未来より愛を込めて」の基本情報
楽曲「ある未来より愛を込めて」の基本情報を整理しておきます。
- 楽曲名:ある未来より愛を込めて
- アーティスト名:back number
- 発売日:2025年6月20日(配信リリース)
- ジャンル:Jポップ・Jロック
- 収録アルバム:ある未来より愛を込めて(シングル)
- 作詞:清水 依与吏
- 作曲:清水 依与吏 アレンジ:sugarbeans
- タイアップ: “モスバーガー”新ブランドCM『食べるHAPPY』篇
「身体の内側からも外側からも、こだわりと愛を受け取ってもらえたら」
タイアップに際してボーカルの清水 依与吏はこう語ります。
イントロはある意味 back number らしさを感じない電子音から始まります。
しかし、歌詞にこもる体温のような温かさはまぎれもなく back number の「こだわり」であると感じました。
自分を肯定してくれるのは、まだ見ぬ未来の自分である。
そんなメッセージが温かいです。
タイトル「ある未来より愛を込めて」は、“今”の自分への手紙
「ある未来より愛を込めて」というタイトルには、すでにこの曲の世界観が詰まっています。
一般的に「〇〇より愛を込めて」と言えば、今この瞬間の誰かが、大切な人に手紙を書くようなイメージ。
でもこの曲は違います。“未来”から“今”に向けて愛を届けるという、時の流れを逆転させた視点から描かれているんです。
未来を信じられないとき、誰よりもあなたを信じてくれるのは“未来のあなた自身”なのかもしれない
そんなメッセージが、このタイトルには込められているように思います。
答えが見つからない「君」へ、まず伝えたいこと
教室の中じゃ
答えを探せない君の
未来はどんな天才も
計算できない
ある未来より愛を込めて / back number
答えを出せる人だけが正しいと評価される学校。
勉強ができないとだめだと、自身の可能性を閉ざしてしまうかもしれません。
でも、back numberは「それだけじゃないよ」と言ってくれている。
未来は、数学みたいに計算することはできません。
だからこそ、君の未来にも無限の可能性があるんだと示してくれています。
悪口を言われて
それでも笑ってた君の
我慢は弱さではなくて
強さだからね
ある未来より愛を込めて / back number
無理に笑ってやり過ごす日々、それを“弱さ”だと誰かに言われたとしても、この曲は「それは立派な強さだ」と肯定してくれます。
「忘れないで」というフレーズが繰り返されるのは、沈んだ心にやさしく言い聞かせるような効果があると感じます。
「百年の恋」と「千年の愛」——失っても、終わりじゃない
百年の恋から覚めて
途方に暮れる背中を
いつかは千年の愛が
抱きしめるからね
ある未来より愛を込めて / back number
このフレーズは、人生で何かを失ったことがある人にとって、ものすごく響くのではないでしょうか。
“百年の恋”という表現は、強く信じたもの、愛したものを意味しています。それが終わったときの絶望感に、語り手はそっと寄り添いながら、恋は愛に変わるのだと言い聞かせます。
これは未来から来た語り手だからこそ言えること。
過去の喪失を否定するのではなく、「その続きがある」と伝える力が、この曲にはあるんです。
今日、君が君を嫌いになっても
君が君を
今日嫌いになっても
続きがあること
ある未来より愛を込めて / back number
この一節が、この曲の中心にあると僕は思っています。
“自分を嫌いになった日”って、誰にでもありますよね。
何もかもがダメで、誰とも関わりたくなくて、自分を責め続けてしまう夜。そんな日には、未来なんてとても想像できないでしょう。
でもこの曲は、「続きがあるよ」と、確信をもって語ってくれる。
それが未来から語る視点であり、“未来より愛を込めて”というスタンスなんです。
「せっかくだし、泣いた分笑ってよ」って言える強さ
せっかくだし
泣いた分笑ってよ
誰かと一緒に
まだ君の知らない未来より
愛を込めて
ある未来より愛を込めて / back number
たくさん泣いた私を、未来の私は”笑ってよ”と励まします。
「せっかくだし」という口語的でゆるいフレーズに、“無理させない優しさ”がにじんでいます。
泣いたことを否定せず、その分だけ笑える未来があるとそっと差し出してくれるような描写です。
この時点で、語り手はすでに“未来の君”。
だからこそ、「君の未来には、ちゃんと笑える日があるよ」と断言できるんです。
景色が変わらなくても、靴底はちゃんと減っている
歩いても歩いても
景色は変わらないけど
削れた靴底が距離を
伝えてくれる
ある未来より愛を込めて / back number
進んでる実感がない日ってありますよね。努力してるのに、何も変わらない。
そんなとき、この歌詞は「ちゃんと前に進んでる」と教えてくれます。
目に見えない距離を、削れた靴底が証明してくれる。
秀逸で、それ以上に琴線に触れる歌詞でした。
景色が変わらなくても歩いてきた道のりは自分が一番良く分かっているんですよね。
摩訶不思議で、奇妙奇天烈で、でも素敵な未来へ
摩訶不思議で奇妙奇天烈に素敵な
未来より 愛を込めて
ある未来より愛を込めて / back number
最後のこのラインは、未来が“完璧なハッピーエンド”じゃないこともきちんと伝えています。
摩訶不思議で奇妙奇天烈 それでも“素敵”だと言い切る語り手の言葉には、あらゆる困難を乗り越えてきた人だけが持てる心の豊かさを感じます。
この曲の「愛」は、花束やハグのように目に見える形じゃない。
それは、あなたがあなたであることを許してくれる“まなざし”そのものなんです。
まとめ:back numberが歌うのは、“自分を愛せない日”に必要な歌
「ある未来より愛を込めて」は、モスバーガーのCMソングという枠を超えて、あらゆる人に必要とされる優しさが詰まった楽曲です。
モスバーガーの記憶から生まれたというこの曲は、「あの日食べた、あの味が、今の僕を支えてる」という原体験をもとにして生まれています。そしてその感覚は、誰にでもある日常の宝物と重なるはずです。
努力が報われない、未来が見えない、そんな自分に嫌気がさす。
そんなときに back number 「ある未来より愛を込めて」はあなたあなたの背中を優しく押してくれます。
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