2025年4月8日、浜崎あゆみよりシングル「mimosa」が配信リリースされました。
「ひとつだけ昔の自分にかけてあげるとしたら、どんな言葉にしますか?」
長きにわたりJポップの最前線を走る彼女自身への言葉であり、現代社会を生きる私たちへのエールともとれるストレートな歌詞が刺さりました。
mimosaは、フジテレビ系ドラマ「最後から二番目の恋」第3シーズンの主題歌にも起用されています。
浜崎あゆみ「mimosa」の歌詞に込められた意味を解説・考察していきます。
浜崎あゆみ のプロフィール
浜崎あゆみは1978年福岡に生まれ、1998年に19歳でデビューした歌手です。
「ayu(あゆ)」の愛称で親しまれ、CDの総売り上げ枚数は5000万枚を超える言わずと知れた大アーティストです。
ちなみにCDの売り上げ枚数5000万枚は日本の歴代女性ソロアーティストとして1位だそうです。
1998年4月8日リリースのシングル「poker face」で avex よりメジャーデビューし、2025年の4月8日でデビュー27周年となります。
デビューからJポップの第一線を走り続ける、日本を代表するアーティストのひとりです。
今作 mimosa はそんな浜崎あゆみの27周年の節目を記念する一曲です。

mimosa の基本情報
mimosa の基本情報は以下の通りです!
楽曲名:mimosa
アーティスト名:浜崎あゆみ
発売日:2025年4月8日(配信リリース)
ジャンル:Jポップ
収録アルバム:mimosa(シングル)
作詞:浜崎あゆみ
作曲:多胡邦夫 アレンジ:中野雄太
リリース日の2025年4月8日は、浜崎あゆみのデビュー27周年記念日となっています。
作曲の多胡邦夫は、AKB48やELTにも楽曲提供をしています。
フジテレビの月9ドラマ、
「続・続・最後から二番目の恋」の主題歌にも起用されています。
『mimosa』はどんな曲?
浜崎あゆみさんの『mimosa』は、2025年リリースの新曲で前述した、「続・続・最後から二番目の恋」の主題歌のために書き下ろされた楽曲です。
柔らかく温かみがあり、自分自身を肯定する自分への応援歌です。
しかし、ただ自分を肯定するのみではなく、上手くいかないことも認めたうえで歩き続けることを応援してくれる曲です。
「努力は報われるから大丈夫だよ」って
きっとあの涙の苦さを忘れずにいるから
mimosa / 浜崎あゆみ
この歌詞に象徴されるように、痛みの記憶を抱えながら、それでも前を向こうとする姿が、歌詞全体を貫いています。
酸いも甘いも味わったであろう浜崎あゆみが、自分自身に言い聞かせているような歌詞にも感じます。
ミモザの花言葉とタイトルに込められた意味
ここからは、曲名「mimosa」に込められた意味を解説・考察します。
歌詞中には「mimosa」という単語は出てこないので、mimosa(ミモザ)自身の語が持つ意味や花言葉から考察しました。
「mimosa(ミモザ)」は、3月8日の「国際女性デー」の象徴でもある黄色い花だそうです。
特にイタリアでは「感謝」を伝えるために、男性から女性にミモザが送られる日になっているそう。

主な花言葉は:
• 「感謝」「友情」「優雅」「エレガンス」「密かな愛」

この二つから着目したのは「感謝」です。
mimosa の曲中では、
「人を心の底から信じる」
という歌詞も登場します。
「努力は報われる」
そう信じて歩き続けてきた浜崎あゆみ自身が、振り返った過去への感謝を表しているように感じました。
歌詞考察①|「努力は報われる」って本当?
よくある励ましの言葉「努力は報われる」。でも『mimosa』では、その言葉がただの理想論ではなく、涙の経験を経た“再解釈”として語られています。
「努力は報われるから大丈夫だよ」って
きっとあの涙の苦さを忘れずにいるから
mimosa / 浜崎あゆみ
ここには、“報われる”ことを信じているというより、「報われてほしい」と願いながらも、あの苦い涙をちゃんと覚えているという経験も踏まえたリアルな視点があります。
「ひとつだけ昔の自分にかけてあげられるとしたら
どんな言葉にしますか?」
mimosa / 浜崎あゆみ
そんなありふれた問いに対して、
「努力はきっと報われる」
そんな一見ありふれた答えには、浜崎あゆみ自身が経験してきた苦節も背景として、
「全てがうまくいく訳じゃない」
と理解したうえでの重みがこもった歌詞に感じました。
歌詞考察②|“上書きする笑顔”が癒しの鍵
傷は時間と共に癒えるんじゃなくて
笑顔をどれだけ上書き出来るかじゃないかな
mimosa / 浜崎あゆみ
この歌詞は、『mimosa』のサビ部分に位置しつつ、歩き続けるために背中を押す力強いパートに感じました。
「努力はきっと報われる」
そのために上手くいかないけど歩き続けることが、mimosaに通底するテーマであると感じます。
その「歩き続ける」ための方法として、
「笑顔を上書きしていく」ことを示します。
その後に続く歌詞は、
その為に今日も諦めずに
生きてんじゃないかな
mimosa / 浜崎あゆみ
つまり、つらいことも笑顔を上書きしていくために生き続ける(歩き続ける)。
歩き続けることを後押しする力強い歌詞にパワーをもらえます。
歌詞考察③|時代遅れでも信じたいもの
今の時代にまるで合ってないことはさぁ
わかってんだけどそれでもねぇ
やっていくんだよ
だって此処が君の居る世界なんだから
mimosa / 浜崎あゆみ
ここでは
「人を心の底から信じること」「何かに人生を賭けること」
が時代遅れとされながらも、あえて選ぶ強さが語られています。
何かと物騒な世の中、そして効率重視な生き方が主流な現代社会には逆行しているかもしれないと認めつつ、もあえて選び取る強さですよね。
そして、個人的に一番美しさを感じたポイントが最後の歌詞、
「だって此処が君の居る世界なんだから」
です。
最後の最後に「君」が歌詞中に初登場します。
「君」のいる世界で、人を信じ、人生を賭けることを自ら選び取って行く能動的な姿勢が、聴き手にも勇気を与えます。
そしてここで「君」が登場することによって、曲名「mimosa」の花言葉である「感謝」の意味も回収します。
「君」をモチベーションに時代にそぐわない「人を心の底から信じること」「何かに人生を賭けること」を選び歩き続けられていることに対する感謝。
自身へのエールと共に、関わってくれた人への感謝が表れているように解釈しました。
まとめ|自身へのエールと周囲への感謝
『mimosa』は、ドラマの主題歌として書き下ろした楽曲でありながらも浜崎あゆみ自身の経験や価値観を強く込めた楽曲であると感じました。
浜崎あゆみや、聴き手にとってのエールであると同時に、大切な人やここまで関わってくれた人への感謝も表現されています。
「感謝」の意味を mimosa の花言葉になぞらえた楽曲は、努力は報われること、そのためにも歩き続けることを聴き手に訴え、背中を押してくれます。
堅苦しさも感じる現代社会のなかでも、大切なものを見失わずに歩き続ける指針となるような楽曲でした。
長きにわたりJポップをけん引し続ける浜崎あゆみの今後も歩みにも期待大です。
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