2025年10月1日にリリースされたマルシィの新曲「Romance」は、TGC 北九州 2025のテーマソングとして制作された楽曲です。
この記事では歌詞に込められた意味をわかりやすく考察し、マルシィ「Romance」の魅力をお伝えします!
2025年11月リリース予定の3rdアルバム『Flavors』にも収録されるこの曲は、彼らの代名詞でもある“等身大の恋愛観”を、これまで以上に繊細で情熱的に描いています。
私が初めて聴いたときに感じたのは、「一途な片思いの熱さ」でした。
ここでは、その想いがどんな言葉に込められているのかを、歌詞に沿って丁寧に読み解いていきます。
マルシィ「Romance」の歌詞
君の好きなとこを数えて
苦しいほどに恋だと気付いて
毎日が異常気象なのは
君の匙加減が成すもの転がすつもりなら
割り切って転がり倒すよ
いつか2人でさ
同じ部屋笑い転げる日まで最愛で溺愛して揺るがないよ
ほら頷いてくれないかな
不器用で届かないアイラブユー
ほら手を結んで心も結びたい
愛の契約を
一度だけのロマンスを
君としたいって言ったらさ
君はなんて言うのかななんて君の過去は教えないでいて
心がまた暴れ出すから
行きたいとこだけ教えて
どこへでも君を連れ出すから無機質なアラームじゃなくて
甘える君がいい
「早く起きてよ」って
同じ部屋僕の腕の中で互い違いそんな未来ならいらないよ
相思相愛な2人がいい
痛いほど身の程も分かってる
けどただ君といたい
いさせて「最愛」で
曖昧な想いじゃない
だから今すぐ迎えに行ってもいいかな最愛で溺愛して揺るがないよ
Romance / マルシィ
ほら頷いてくれる日まで
不器用で届かないアイラブユー
ほら手を結んで心も結びたい
愛の契約を
一度だけのロマンスを
君としたいって言ったらさ
君はなんて言うのかななんて
「君の匙加減」で起こる“異常気象”
君の好きなとこを数えて
Romance / マルシィ
苦しいほどに恋だと気付いて
毎日が異常気象なのは
君の匙加減が成すもの
この冒頭から、すでに恋にのめり込んだ主人公の心情があらわです。
“好きなところを数える”という行為は、恋の初期に誰もがやってしまうこと。
でもその「数える」という行為が、恋を“苦しい”ものに変えてしまう——つまり、「好きが増えるほど、どんどん恋に落ちていく」感覚が描かれています。
“異常気象”という比喩も秀逸です。
相手の気分ひとつで、自分の世界が晴れにも嵐にもなる。恋が始まると、日常の温度まで左右されてしまう。
その“異常さ”をあえて受け入れる姿に、マルシィが描く恋のリアリティを感じます。
“転がす”の言葉遊び
転がすつもりなら
Romance / マルシィ
割り切って転がり倒すよ
いつか2人でさ
同じ部屋笑い転げる日まで
この部分も、「転がす」という言葉遊びが面白い歌詞でした。
「転がす」という言葉には、相手に遊ばれても構わない、それでも本気で関わりたいという覚悟が滲んでいます。
「転がり倒すよ」という反復のリズムも印象的で、まるで自分の感情の勢いを止められないような“恋の暴走感”を感じます。
転がされても構わない。あるいみやけくそな感情もあるように思います。
しかし、ここで一転、真剣さも感じる視点が示されます。
「いつか2人で笑い転げる日まで」という未来のビジョン。
たとえ今は報われなくても、“いつか”を信じて進む——その一途さが胸に響く歌詞です。
「愛の契約」に込められた意味
最愛で溺愛して揺るがないよ
Romance / マルシィ
ほら頷いてくれないかな
不器用で届かないアイラブユー
ほら手を結んで心も結びたい
愛の契約を
一度だけのロマンスを
君としたいって言ったらさ
君はなんて言うのかななんて
サビでは、「愛」をめぐる言葉が一気にあふれ出します。
“最愛”“溺愛”“揺るがない”と、強い言葉で想いを重ねながらも、同時に「不器用で届かない」と続きます。
このギャップこそが、「愛しているけど、うまく伝えられない」人間らしいリアリティを生んでいます。
中でも印象的なのが、“愛の契約を”という一節です。
「契約」という言葉は、恋愛の甘さとは対極にある硬質な響きを持っています。それをあえて使うことで、“永遠”を曖昧な言葉ではなく、約束として形にしたいという願いを込めていると解釈しました。
「一度だけのロマンス」という言葉には、「この恋は二度とない特別なものだ」という切実な想いが滲んでいます。
「過去」には触れたくない——心が暴れ出すから
君の過去は教えないでいて
Romance / マルシィ
心がまた暴れ出すから
行きたいとこだけ教えて
どこへでも君を連れ出すから
恋において、“相手の過去”ほど不安を掻き立てるものはありません。
主人公は、それを知ることで嫉妬や不安が抑えきれなくなる(=心が暴れだす)と自覚しています。
だからこそ、「過去はいらない、今と未来だけを見ていたい」と願っています。
“どこへでも君を連れ出す”という歌詞には、「一度だけのロマンス」という歌詞同様、この恋に全てを賭けるような覚悟が込められています。
「無機質なアラーム」と「甘える君」——恋が日常を彩る瞬間
無機質なアラームじゃなくて
Romance / マルシィ
甘える君がいい
「早く起きてよ」って
同じ部屋僕の腕の中で
この部分は、マルシィらしい“日常のリアル”が詰まっています。
“無機質なアラーム”という冷たいイメージと、“甘える君”という温かい存在。
アラームではなく、君の声で起きたいという甘い歌詞です。
それ以上に「無機質なアラームじゃなくて 甘える君がいい」の二行で状況を描写する歌詞が素晴らしいですよね。
恋をしているだけで、何でもない朝が愛おしくなる。
その描写を、具体性のある描写をもって表現しています。
“互い違い”じゃなく“相思相愛”がいい——痛いほどの本音
互い違いそんな未来ならいらないよ
Romance / マルシィ
相思相愛な2人がいい
痛いほど身の程も分かってる
けどただ君といたい
いさせて
“互い違い”という言葉には、恋のズレやすれ違いの痛みが込められています。
それでも「相思相愛がいい」と素直に言い切る主人公の姿は、どこまでも真っ直ぐです。
“身の程も分かってる”という一節からは、自分に自信がない部分や、報われない恋であることを理解している様子も伝わってきます。
それでも「君といたい」。
理屈では止められない衝動的な想いこそ、マルシィが描く“恋のリアル”そのものです。
「最愛で曖昧じゃない」——今、言葉にしよう
「最愛」で
Romance / マルシィ
曖昧な想いじゃない
だから今すぐ迎えに行ってもいいかな
ここで再び“最愛”という歌詞が登場します。
そして、“迎えに行く”という行動を伴った思いを口にします。
主人公の頭の中で渦巻いていた恋が、ここで初めて”行動”として動き出します。
今までの歌詞から一歩進んだ主人公の様子が描かれた歌詞であると解釈しました。
まとめ
ここまで、考察をしてきました。
最後にまとめます。
マルシィの「Romance」は、一言で言えば「本気の恋」にまつわる不安や願いを、等身大の言葉で描いた恋愛ソングです。
「愛の契約」や「一度だけのロマンス」といったフレーズには、相手を本気で想うからこそ、「形にしたい」「ちゃんと伝えたい」という切実な気持ちがにじみ出ています。
不安定な心や不器用な愛し方、それでも「君といたい」と願う気持ち──マルシィらしいリアルな恋の描写がぎゅっと詰まった1曲でした。
「最愛」という歌詞であるように、一途な恋を描いています。
その恋の描写が、さすがマルシィといった具合にリアリティをもって、言葉をうまく使って表現されている点が魅力だと感じました。
片思いをしている方に特に刺さる楽曲だと感じます。
一途な片思いをしている方に寄り添ってくれる作品です。
↓Romanceも収録予定の新アルバム「Flavors」も発売予定です!
チェックしてみてください!


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