2025年3月5日、sumikaから新アルバム「Vermillion’s」がリリースされました。
Vermillion’s の一曲目に収録されており、アルバムのタイトルにもなっている一曲目のVermillionの歌詞について、考察・解説していきたいと思います。
sumika の基本情報
sumikaは、神奈川県川崎市出身の4人組バンドです。
メンバーは、ボーカル・ギターの片岡健太、ギターの黒田隼之介、ドラムの荒井智之、キーボードの小川貴之です。
sumikaのバンド名の由来は、みんなのsumika (住処)のような場所になってほしいとの願いからつけられたそうです。
そのバンド名に違わず、さまざまな人の日常に寄り添う暖かさが魅力のバンドです。
2012年に結成。
2018年リリースのEP「Fiction e.p」でメジャーデビューをしています。
2018年には日本武道館公演を成功させています。
ボーカル片岡健太の度重なる休養を乗り越え、進み続けるバンドです。
今回のアルバムはもちろん、2014年のアルバム「I co Y」や2016年のアルバム「アンサーパレード」には今も聴かれる楽曲が多数収録されています。
高いクオリティの楽曲を今でも作り提供し続ける姿勢が、ファンを引き付けます。
Vermillion の基本情報
リリースはいつ?
Vermillion は2025年3月5日にリリースされたアルバム「Vermillion’s」に収録されています!
アルバム「Vermillion’s」 の収録曲
Vermillionは、Vermillion’s の一曲目に収録されています。
Vermillion’s のアルバム名を冠する一曲目、Vermillionに込められる意味をさっそく解説・考察します!
Vermillionの解説・考察
曲名「Vermillion」に含まれる意味を考察
初めに、曲名そしてアルバム名にもなっているVermillionの意味を考察します。
Vermillionは、バーミリオン色を表します。
日本でいう朱色が最も近い色です。
バーミリオン色に含まれる意味からタイトルVermillionを考察します。
生命力と活力の象徴
Vermillionは生命力と活力の象徴であると言われています。
バーミリオン色には、「活発」のほかにエネルギッシュなイメージを持つ言葉が複数含まれているそうです。

Vermillionは、「ドキドキすることをしていたいよ」という歌いだしで始まります。
「生命力と活力」の語源にぴったりのエネルギーに溢れた歌いだしですよね。
魔除けの象徴
また、Vermillion=朱色は日本の鳥居にも使われる染料です。
その朱色は魔力に対抗する力があると言われており、寺社仏閣に多く用いられています。
ちなみに朱色の染料には防腐効果もあるそうです。
「大切は消えない」という歌詞がありますが、朱色の防腐効果と掛けて大切を長持ちさせる意図が含まれているとしたら面白いですよね。
どんな運命も受け入れる覚悟
それでは早速歌詞のテーマの解説と考察に入ります。
Vermillionという曲のテーマとして、「どんな運命も受け入れる覚悟」があると考えました。
sumika自身の今後の挑戦と、聴き手の挑戦どちらも後押しするメッセージが含まれています。
3つの視点から解説します。
どんな運命も「愛せる」
冒頭、いきなりどんな運命も愛せる覚悟を歌っています。
大切は消えないよ 運命だろうと
悲劇だろうと 喜劇だろうと
愛せるから来いよ
Vermillion / sumika「悲劇」でも、「喜劇」でもどんな運命も愛せる。
なんでも来いと、どっしり構えて受け入れる姿勢を表現しています。
どっしり構えたうえで、「愛せる」つまりなんでも受け入れて進んでいく自身も表現しています。
曲の冒頭であり、アルバム自体の冒頭でもある部分でもあるので曲のみならずアルバム自体のテーマが「どんな運命も受け入れる覚悟」であると考察しました。
「それも人生」
また、どんな運命も受け入れていく覚悟を表している表現として以下の歌詞が挙げられます。
Vermillion / sumika言葉を知って心を知って
気付いた ああ これこそが人生
独りになって退屈だって
腐った はい それもまた人生
小説や物語を鑑賞して、「人生っていいなあ」そんな風に思ったことがありませんか?
「言葉を知って心を知って気付いた」この歌詞はまさに新しいことに触れて気づいた人生のすばらしさを描いています。
「独りになって退屈だって 腐った」
一方でこの歌詞は、家で独り何もすることが無い、そんな寂しさを抱えた自分を表します。
そうやって腐っている時間もまた人生である。sumikaはそう表現します。
「悲劇」でも「喜劇」でも愛せるから来い、の歌詞になぞらえて酸いも甘いも人生であることを表現しています。
そしてどの局面も、「それも人生」と受け入れる覚悟を感じます。
「~でもいいよ」
どんな運命も受け入れる、そんな意思を表す表現に「~でもいいよ」という歌詞があります。
少し消極的な表現にも思えますが、どんな運命も受け入れるというテーマには積極的な意味と受動的な意味が含まれていると考えます。
そして、「~でもいいよ」は受動的に、どんな運命も受け入れることを表現します。
Vermillion / sumika僕だけの 僕らだけの秘密でもいいよ
・・・
僕だけの 僕らだけの本当でもいいよ
秘密でも、本当でも、「どちらでもいいよ」
そんなすべてを受け入れる受動的な余裕が伝わってきます。
スポンサーリンク 結婚式ソングとしての要素
どんな運命も受け入れる覚悟 というテーマと並行して、結婚を意識させるテーマも同時進行しています。
健やかも病める日も
「どんな運命も受け入れる」このテーマに、健やかな日も病める日もどちらも含まれています。
誓って 一生涯だよ一生涯
健やかも病める日も 覚悟してんだ
Vermillion / sumika「どんな運命も受け入れる覚悟」をテーマとして挙げました。
まさに、そのテーマをそのまま言い換えた歌詞が「健やかも病める日も覚悟してんだ」です。
「どんな運命」→「健やかも病める日も」
「覚悟してんだ」は文字通りそのまま使われています。
「どんな運命も受け入れる覚悟」というテーマが、結婚を意識した恋愛ソングとしても当てはめられていることが明確に示されています。
ハッピーエンド結ぶその時まで
どんな運命を受け入れる、をテーマに進めてきましたが、最終的に「ハッピーエンド」を見据えています。
どんな運命も受け入れる、というテーマと並行する「結婚」というテーマにおいても、浮き沈みしながらもハッピーエンドに向かうさまが表現されます。
最後の歌詞が「ハッピーエンド結ぶ その時まで」で締められているのが綺麗ですよね。
文字通りハッピーエンドで結んでいます。
Vermillion 解説・考察のまとめ
最初に曲名のVermillionについて考察しました。
Vermillionのタイトルから連想される生命力や活力にあふれる楽曲です。
そして曲のテーマについて、
- どんな運命も受け入れる覚悟
- 結婚式ソングとしての要素
ふたつの視点から考察しました。
どちらも「どんな運命を受け入れる覚悟」を軸として浮き沈みする人生を丸ごと肯定する表現が節々に歌詞として表れています。
sumikaが今後活力を持って挑戦していく姿勢が表れた、アルバムの一曲目にふさわしい曲です。
スポンサーリンク Vermillion の感想
アルバムの一曲目にふさわしい楽曲であると感じました。
なかでも歌いだし、
「ドキドキすることをしていたいよ」
から、
「悲劇だろうと喜劇だろうと 愛せるから来いよ」
アルバムの一曲目のワンフレーズ目から挑戦心が溢れています。
そして、覚悟を感じる「愛せるから来いよ」という表現でsumika自身の覚悟を感じます。
どんな運命も受け入れる覚悟を結婚と重ね合わせることで、より多くの人が共感しやすいキャッチーさも感じますよね。
今後のsumikaの活動への期待が一層高まる一曲でした!
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