2025年4月28日 back number から「ブルーアンバー」がリリースされました。
ブルーアンバーは、フジテレビ系ドラマ『あなたを奪ったその日から』の主題歌にも起用され、放送開始直後から注目を集めています。
イントロのアコースティックギターの音から一気に楽曲に引き込まれます。
切なさと温かさをあわせ持つこの曲は、一体どんな思いが込められているのでしょうか?
歌詞全体の流れを読み解きながら、曲名「ブルーアンバー」に込められた意味まで徹底考察していきます!
※この記事は、音楽ファンとしての考察を記録したものです。
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back number のプロフィール
back number は2004年に現ボーカルの清水依与吏が中心となって結成した、群馬県発のグループです。
2007年から現メンバーで活動しています。
- ボーカル・ギター:清水 依与吏
- ベース・コーラス:小島 和也
- ドラム:栗原 寿
2011年にシングル「はなびら」でメジャーデビューしています。
そこから、「高嶺の花子さん」「ヒロイン」「手紙」などヒット曲を連発しています。
2020年には「水平線」をYouTubeに公開し話題になりました。
日本を代表するラブソングのヒットメーカーと言えます。
「ブルーアンバー」の基本情報
楽曲「ブルーアンバー」の基本情報を整理しておきます。
- 楽曲名:ブルーアンバー
- アーティスト名:back number
- 発売日:2025年4月28日(配信リリース)
- ジャンル:Jポップ・Jロック
- 収録アルバム:mimosa(シングル)
- 作詞:清水 依与吏
- 作曲:清水 依与吏 アレンジ:蔦屋 好位置
- タイアップ:フジテレビ系 月10ドラマ『あなたを奪ったその日から』主題歌
ドラマ『あなたを奪ったその日から』は、愛憎と裏切りが交錯するサスペンス・ヒューマンドラマです。
主人公たちの愛情、信頼、そしてそれを壊す裏切りが物語の軸となり、人間の深層心理を鋭く作品に、ブルーアンバーが寄り添います。
【歌詞考察①】「赤い雫」と「青い雫」が示すもの
さっそく、ブルーアンバーの歌詞の考察に入ります。
歌い出しに登場するのが、
抱きしめられた記憶から 流れ出た赤い雫
ブルーアンバー / back number
というフレーズ。
ここでの赤い雫は、かつて受けた傷、もしくは失った愛から流れ出る血のような痛みを象徴していると私は考えました。
ドラマ『あなたを奪ったその日から』では、食品事故で娘を失う母親が登場します。
ドラマの内容も連想させられます。
一方、後半
渡しそびれた心から 流れ出た青い雫
ブルーアンバー / back number
では、青い雫が登場。
こちらは、言葉にできなかった悲しみや孤独を指しているように感じます。
つまり「赤」と「青」、2色の雫は、
表現できた痛み(赤)と、表現できず飲み込んだ痛み(青)
この2つの異なる苦しみを描き分けているのです。
【歌詞考察②】「誰にも見つけられずに泣いた」本当の私
サビでは、こう歌われます。
悲しいのは一人で充分だからと
これ以上醜くなりたくないのと
ブルーアンバー / back number
この歌詞から私は、
「もう誰にも悲しみを見せたくない」
そんな防衛本能にも似た気持ちを感じ取りました。
そんな自分自身に秘め続けた感情について、以下の歌詞のように歌います。
私の中で誰にも見付けられずに
こんな色になるまで泣いていたんだね
綺麗よ
ブルーアンバー / back number
秘め続けた感情に自分自身も気づくことができていなかった。
自分で自分自身の気持ちに気付き、”綺麗”だと受け入れ肯定する。
こんな色 は、おそらく青なのではないでしょうか。
「人様に浴びせるものじゃない」
と最初は卑下している青い雫を、
最後は、
「綺麗よ」と肯定している点が印象的です。
サビが他の歌詞の綺麗な回収になっていて、歌詞解釈好きとしてはたまらないフレーズでした。
【歌詞考察③】偽りの日常と「ブルーアンバー」になる願い
2番では、
本当を嘘で飾って
ごっこみたいな暮らしで慰めて
誰かの悲劇で自分の悲劇を癒して
ブルーアンバー / back number
という、自嘲にも似たフレーズが出てきます。
ここで浮かび上がるのは、
本心を隠して生きるしかなかった日常。
本音をさらけ出せば壊れてしまうから、痛みを「嘘」でごまかしてきた——そんな孤独な心情が滲み出ています。
また、ドラマ『あなたを奪ったその日から』との関連では、仇の娘を誘拐して「母親」として過ごす場面が登場します。
「ごっこみたいな暮らし」
は、亡くなった実の娘の影を仇の娘に重ねて暮らす紘海の生活を表しているとも考えられます。
本音をさらけ出さず、悲しみを隠して生きていくこと
それを象徴するのがタイトルにもなっている「ブルーアンバー(青い琥珀)」です。
【タイトル考察】「ブルーアンバー」とは何か?
曲中、タイトルの「ブルーアンバー」という言葉は一言も登場しません。
となると、タイトルの「ブルーアンバー」にどんな意味が込められているのか気になるところですよね。
一般的に「アンバー(琥珀)」は、太古の樹脂が化石化してできた宝石を指します。
色は黄金色が一般的ですが、「ブルーアンバー」と呼ばれる青い琥珀は、産出量が少なく極めて希少なものです。
見た目は通常の琥珀と同じですが、紫外線を当てると青く発光するそうです。

青い琥珀は、
- 極めて特殊な条件下でしか生まれない
- 光に当たると青く輝く
そんな特徴を持っています。
これをふまえると、「ブルーアンバー」というタイトルは、
深い悲しみの中からしか生まれない、美しい存在
を象徴していると読み取れます。
先の考察②で、自分自身も気づいていなかった気持ちに気付く、と書きました。
自分自身の感情に自分自身で気付く=光を当てる
そうすると光る青い雫こそが、ブルーアンバー
そう考えられます。
つまり楽曲「ブルーアンバー」は、
誰にも知られずに流した涙や、押し殺した感情すら、やがて宝石のように輝く日が来る
そんな希望の道筋を示してくれる楽曲であると考えました。
【ドラマとの関係性考察】『あなたを奪ったその日から』とのリンク
ドラマ『あなたを奪ったその日から』は、愛憎と裏切りが交錯するサスペンス・ヒューマンドラマです。
主人公たちの愛情、信頼、そしてそれを壊す裏切りが物語の軸としてあります。
それぞれの解説パートでドラマとの関連についても考察してきましたがまとめると、
- 赤い雫 かつて受けた傷、もしくは失った愛から流れ出る血のような痛みを象徴
→食品事故で娘を失う母親(紘海)が登場します。 - 青い雫 自分自身気付かず、言葉にできなかった悲しみや孤独の象徴
→光を当てると青く光るブルーアンバー
また解説③では偽りの生活についてもドラマと関連させて考察しました。
感じたことを言葉にしてみるという試み
余談ですが・・・音楽を聴くのも、考えるのも好きで、気づけばこうしてブログに書き続けています。
最初はただの趣味でしたが、誰かと気持ちを共有できること、言葉を磨くことの面白さに惹かれて、続ける理由が増えていきました。
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【まとめ】「ブルーアンバー」が教えてくれること
back number「ブルーアンバー」は、ただの失恋ソングや悲しみの歌ではありません。
本当の痛みを受け止め、隠した感情ごと自分を抱きしめること。
そして、そこから生まれる強さや美しさに気づくこと。
この楽曲はそんなメッセージを、赤い雫と青い雫、黄金の琥珀ではなく青く輝く琥珀、という美しい比喩で描き出しています。
ドラマ『あなたを奪ったその日から』を観る方も、そうでない方も。
この「ブルーアンバー」を聴きながら、自分の中にある小さな痛みを、そっと肯定してあげてください。
あなた自身が痛みを肯定することで、あなたの内面は光りだす。
そんな希望に満ち溢れた楽曲です。
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