2025年4月2日、HANAのデビュー曲「ROSE」が配信リリースされました。
No No Girls (通称:ノノガ)のオーディションで誕生したHANAが満を持してメジャーデビュー。
楽曲のリリースはプレデビュー曲のDropに続いて2曲目のリリースです。
なお、Drop については別記事で解説しています!

さっそく解説・考察していきます!
HANAのプロフィール
HANAは、音楽プロダクションBMSGを率いるSKY-HIがヒップホップアーティストのちゃんみなとコラボし、ちゃんみながプロデュースしたガールズグループです。
GIRLS GROUP AUDITION PROJECT 2024 “No No Girls” (通称:ノノガ)を経て誕生したグループであり、メンバーも同オーディションを通して選考されています。
メンバーは、CHIKA, NAOKO, JISOO, YURI, MOMOKA, KOHARU, MAHINA の7人で構成されるグループです。
約一年間のオーディション期間を経て、2025年1月11日にKアリーナで開催された最終審査「No No Girls THE FINAL」でメンバー決定&グループ名決定。
2025年1月31日にプレデビュー曲「Drop」の配信リリース。
そして、今回2025年4月2日にデビュー曲「ROSE」をリリースし、正式にデビューしました。
まさにこれからの活躍が期待されるガールズグループです!

ROSE の基本情報
ROSE の基本情報を以下の表にまとめました!
楽曲名 | ROSE |
アーティスト名 | HANA |
発売日 | 2025年4月2日 |
ジャンル | Jヒップホップ・Jポップ |
収録アルバム | ROSE(シングル) |
作詞 | ちゃんみな・Sofia Quinn |
作曲 | ちゃんみな・Sofia Quinn・アダムカピット |
作詞作曲双方に関わる Sofia Quinn はアメリカのソングライター・プロデューサーです。
LE SSERAFIM の「Perfect Night」や、ITZYの「Mr. Vampire」「Kill Shot」などにも参加しています。
ROSEは歌詞中に英語も多く登場します、Sofia Quinn が関わっているのはこの辺りの含めてなのかもしれませんね。
ROSEは切なさも感じる入りのビートから少しずつテンポアップしていく中毒性のあるビートが特徴です。
歌声のみならずラップ部分がサビ以上に印象的に耳に残ります。
曲名「ROSE」の意味を通したテーマの解説・考察
一般的にROSEは、薔薇(バラ)を意味する英単語です。
現にROSEを一聴すると薔薇をモチーフにした楽曲であることが押し出されています。
ROSEを曲名にした意味を、さらに深ぼって考察・解説します!
美しさと危険性を兼ね備える薔薇(バラ)
「綺麗な花には棘がある」なんて言葉があるように、ROSEという曲名は美しさと危険性を兼ね備える薔薇をモチーフにしたと考えられます。
一番オーソドックスな考察です。
サビでは、
Just like a rose
トゲだらけの
My heart ain’t yours
醜い世界でも
咲いた 花 泥だらけでも
ROSE / HANA
「like」という直喩表現を用いて
また、My heart ain’t yours と歌うように、他人に警戒感を持ち、寄せ付けない様子は棘をもって身を守る薔薇を連想させる表現になっています。
「I’m looking sweet but I’m all dynamite」
甘いルックスだけど、ほんとはダイナマイトなんだぞ!妖艶さも感じさせるこの表現からはまさしく「美しさと危険性を兼ね備える薔薇」の特徴を示しています。
Dropで種を落とし、種をまいて咲いたHANA=”ROSE”
本命の考察です。
HANAはROSEのリリース前にプレデビュー曲として「Drop」をリリースしています。
正直、一曲目の曲名として「Drop」とつけることに違和感がありました。
しかし「ROSE」がリリースされて、伏線が回収されたかのように考察が繋がりました。
プレデビュー曲のDropで種を落とし、種をまいて、咲いたHANAが”ROSE”であるということです。
ROSEには
歌詞通り解釈するならROSEのリリースと共にHANAは咲いたということです。
Dropの時にはまだ咲いていなかったと捉えるなら、DropではHANAはまだ種の段階であったと解釈できます。
Dropで文字通り”落とされた”種が、ROSEで咲いたと考えられます。
Dropがプレデビュー曲であり、ROSEがデビュー曲という背景を踏まえても、ROSEのリリース・デビューと共に咲いたという表現はぴったりですよね。
さらに補足すると「ROSE」は、立ち上がるという意味を持つ rise の過去形であり「立ち上がった」という意味も持ちます。
Dropで落ちたHANAが、ROSEで「立ち上がった」と考えると綺麗に順序よく進行しているように感じられます。
ROSEの歌詞中には
Dropから、伏線を回収していくようなROSEのリリースに、策略を感じずにはいられませんでした。
Dropについては、別記事で考察しています↓↓
No No Girls “ノノガ”オーディションから通ずる「NO」
HANAはNo No Girlsという過去に突き付けられたNOがテーマのオーディションを通して生まれたグループです。
そのため前作のDropに引き続きROSEではオーディションに通ずる精神を反映した歌詞が見受けられました。
代表的なものを紹介します。
トゲは自分に刺してた
いつでも人は過ぎ去った
かれこれ時はだいぶ経った
え、あいつ咲いた?いやたぶん死んだ
この baddest トゲは自分に刺してた
ROSE / HANA
過去の喪失と共に、オーディションを通して脱落していった仲間たちの背中をも連想させる歌詞です。
え、あいつ咲いた?という歌詞は、同じ夢を志した同志を示しているのでしょうか。
私はそれ以上に、ここでの「あいつ」は自分自身を指した表現とも捉えられると考えました。
自分の夢を志しながらも諦めてしまい、自身を「たぶん死んだ」と評します。
そのことを「トゲは自分に刺してた」と、今になって気付きを得たという歌詞であると解釈できます。
「トゲは自分に刺してた」という表現はまさしく、自分自身にNOを突き付けてしまっていたオーディションの挑戦者の多くに当てはまる表現です。
ROSE 解説・考察のまとめ
Drop から引き続き、ROSEはNo No Girls の系譜を引き継ぎ、過去に突き付けられたNOが根底のテーマとして横たわっている楽曲です。
そのうえで、美しくも棘を持つ薔薇をモチーフとして強さを表現します。
Dropから種をまき、ROSEで花を咲かせたHANAという一連の流れが伏線回収の様でとてもきれいに感じました。
メンバーそれぞれのパフォーマンスとして、サビ以上にMAHINAやMOMOKAのラップパートにインパクトを感じました。
とくにMOMOKAの、日本のフィメールラッパーの頂点と言っても過言ではない Awich にも影響を受けていそうなロートーンかつ力強いラップが印象的でした。
今後のHANAの展望という点においては、「咲いた花 泥だらけでも」という歌詞が印象的でした。
ヒップホップの楽曲では、泥の中で咲いた花と言えば蓮の花なんかがテーマとして上がりやすい印象があります。
今後、蓮に纏わる楽曲のリリースはあるのでしょうか、そんな考察もはかどってしまうようなデビュー曲でした。
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